2010-08-21から1日間の記事一覧

このブログについて

小説でもジャズでも映画でも、自分が「いいな」と思ったら、自分の言葉でその思いを書いておきたい。そんな気持ちで、このブログを続けてきました。書くときには、借り物の言葉をできるかぎり避けてきました。「いいな」と思わないものは、良さがわかるまで…

団鬼六『真剣師 小池重明』

ぼくは将棋のことはよく知らない。賭け将棋ならば、なおさらに。小池重明(こいけじゅうめい)という人のことも知らない。だが、本書の「まえがき」に惹きつけられた。「異端のアマ超強豪」で「新宿の殺し屋」と呼ばれた彼は、己が心の清濁明暗の狭間をさま…