2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ユタ・ヒップ『ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップ』Vol.1 & 2

JUTTA HIPP AT THE HICKORY HOUSE Volume 1《収録曲》Introduction (Leonard Feather) / 1.Take Me In Your Arms / 2.Dear Old Stockholm / 3.Billie's Bounce / 4.I'll Remember April / 5.Lady Bird / 6.Mad About The Boy / 7.Ain't Misbehavin' / 8.Thes…

アンソロジー『51番目の密室』『ポーカーはやめられない』

ミステリに限らず、アンソロジーが好きだ。理由は単純で、いろいろな作家が書いたものを一冊で読めるから。それだけなのだが、翻訳ミステリを読みはじめたばかりで、何から読んだらいいかわからない十代の頃には、とても頼りになったものだ。 中でも、いちば…

片倉出雲『勝負鷹 強奪二千両』

《悪党パーカー》シリーズの邦訳が途絶え、旧作も入手困難になっていることを、しんそこ残念に思っている。これはパーカーに限らず、ケイパー・ノヴェル(強奪小説)というものが、日本ではあまり周知されていないからだろうか。そういえば、ある推理作家氏…

ジェフ・リンジー『デクスター 闇に笑う月』

本を読むあいだは、ちょっとしたくつろぎの時間で、ほんの少しでも現実を忘れるのには、ミステリのようにルールや様式があるものが、ちょうどいい。怪事件を追う名探偵、その活躍と鮮やかな推理。現実にはありそうもないが、だからこそ、気楽に読めるという…

バド・パウエル『BUD POWELL IN PARIS』

このアルバム、デューク・エリントンがプロデュースしたことにも惹かれたのだが、それよりまず、「Dear Old Stockholm」が聴きたくて買った。が、直後に同曲のオリジナルを収録した、スタン・ゲッツの『THE SOUND』を手に入れてしまったばかりに、ほとんど聴…