2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧
別れた妻への慰謝料も、娘の養育費も払えず汲々とするハンク。彼とは対照的に功成り名を遂げた兄アンディは、弟に強盗を持ちかける。どうやら彼もまた、金に窮しているようだ。身から出た錆で大金を必要とすることになった兄弟が狙うのは、父チャールズが経…
『柴田元幸翻訳叢書 ジャック・ロンドン 火を熾す』(スイッチ・パブリッシング 2008)は、ぼくにとっては、最高の出版企画だ。名手の名短篇を、第一人者の翻訳で読めるのだから。 訳者あとがきによると、ロンドンの短篇小説は二百篇を数えるという。その中…
ミステリの中でも警察小説が好きで、《87分署》シリーズや《マルティン・ベック》シリーズを通しで読んだり、他の作家が書いたものにも、あれこれ手を出したりしている。 オレン・スタインハウアーの『嘆きの橋』は、第二次大戦終結後まもない頃の東欧を舞台…
マシュー・クラインの『キング・オブ・スティング』が面白い。コン・ゲームものは書くのが難しいことだろうに、これだけ秀逸なものに出会うと、嬉しくなる。 主人公キップ・ラーゴが、さまざまな詐欺の手口を紹介しつつ、ラスヴェガスの大物に仕掛けるゲーム…
《収録曲》アス・スリー / アイ・ウォント・トゥ・ビー・ラヴド / カム・レイン・オア・カム・シャイン / ウェイディン / ザ・レディ・イズ・ア・トランプ / ウォーキン / リターン・エンゲージメント 《パーソネル》ホレス・パーラン(p) ジョージ・タッカー…