ホレス・パーラン『ヘディン・サウス / HEADIN' SOUTH』

《収録曲》Headin' South / The Song Is Ended / Summertime / Low Down / Congalegre / Prelude To A Kiss / Jim Loves Sue / My Mother's Eyes
《パーソネル》ホレス・パーラン(piano)ジョージ・タッカー(bass)アル・ヘアウッド(drums)レイ・バレット(conga)1960年12月6日ニュージャージーにて録音
http://www.emimusic.jp/jazz/release/200811/tocj7175.htm
 パーランの『US THREE』の感想をここに書いたときに、ジャズ通の方からこれをお薦めいただいていたのですが、先月末にEMIミュージック・ジャパンから廉価盤が発売されたので、ようやく聴くことができました。
 もとより威勢よく熱いピアノ・トリオに、コンガでラテンっぽさが混じって、12月の録音だというのに、ますます温度が上がっています。あ、南半球ならこの時期は夏だから Headin' South か、などと、ボケてみたくなりました。
 スタンリー・タレンタインの『LOOK OUT!』で、ぼくはこのトリオが気になり、『US THREE』を聴いて彼らにはまったのですが、これまた心地よくも御機嫌なアルバムなので、何度も繰り返し聴いています。レイ・バレットのコンガは、同じようにスタンダード・ナンバーも演奏していても、レッド・ガーランド・トリオの『MANTECA』とは違うように聴こえて、それもまた楽しい。タイトル曲や Congalegre のノリと勢いのよさ、Summertime や Prelude To A Kiss の味わい、どの曲も心楽しく、寒い夜に流していると、部屋が暖かくなりそうです。